藤碁盤 for PC は、対局の検討や定石・詰碁の研究に最適な無料SGFエディターです。 入門から上級者まで使えるフリーソフトです。

LeelaZero KataGo などの囲碁AIにも対応。AI vs 人間、AI vs AIの対局、AIによる棋譜検討などを行えます。 また、PC初心者でもAIプログラムを入手しやすいように自動設定に対応しました。(Windows 64bit)

藤碁盤 for PC は無料ソフトですので、よろしければ一度お試しください。 皆様の囲碁研究の一助になれば幸いです。

動作環境

藤碁盤 for PC は、 Java 8 が入っている Windows/Mac/Linux 等のパソコンで動作します。 スマホやWindows以外のタブレットでは利用できません。

Javaが使えない場合は、ブラウザ版の簡易囲碁AI 「FujiGoban AI」 または「棋譜再生碁盤」をお試しください。

インストール

  1. Java 8

    PC に Java 8 が入っていない場合は、まず Java Version 8 を インストールしてください。
    Java を入手

    ※ Java 9 以降は JavaFX を別途インストールする必要があります。 JavaFX が含まれている Java 8 に比べて設定が難しくなるので、 利用できる間はなるべく Java 8 をご使用下さい。 Java11以降 + JavaFX で藤碁盤を使用する方法
  2. 藤碁盤のプログラムファイル

    FujiGoban2.jar ← このファイルをダウンロードして デスクトップに保存して下さい。
    • jarファイルは実行可能ファイル(プログラム)のため、警告が表示されることがありますが続行してください。
    • デスクトップ以外に保存する場合は、名前に空白が含まれないフォルダーを推奨します。
    • 2回目からは初回にダウンロードしたファイルで起動できます。

使い方

  1. デスクトップ上の FujiGoban2(.jar) をダブルクリックして起動させて下さい。
  2. AIを利用するには、AI碁盤を開き、初めにプログラム設定を行ってください。
    Windows(64bit)なら [自動設定]を使うと簡単です。
    ターミナルを起動。
    $ brew install leela-zero
    で LeelaZero をインストール。
    藤碁盤で AI碁盤 - [設定] - [プログラム] - [新規] と進み、
    プログラムに「/usr/local/bin/leelaz」、
    引数に「--cpu-only --gtp --lagbuffer 0 --weights /usr/local/share/leela-zero/00ff08ebcdc92a2554aaae815fbf5d91e8d76b9edfe82c9999427806e30eae77.gz」
    と入力し、[動作テスト] ボタンをクリック。
    ※ 動かない場合は、ディレクトリやネットワークファイル名を自分の環境に合わせて修正してください。
    ターミナルを起動。
    $ brew install katago
    で、katagoをインストール。
    藤碁盤で AI碁盤 - [設定] - [プログラム] - [新規] と進み、
    プログラムに「/usr/local/bin/katago」、
    引数に「gtp -config /usr/local/share/katago/configs/gtp_example.cfg」
    と入力し、[動作テスト] ボタンをクリック。
    ※ 動かない場合は、ディレクトリやネットワークファイル名を自分の環境に合わせて修正してください。

    LinuxではJava 8が入っていても起動できない場合があります。その際は、 Java11以降 + JavaFX で藤碁盤を使用する方法 をお試しください。プログラムの新規登録方法については、「Macの場合」を参考にしてください。
  3. プログラムの設定ができたら、[リアルタイム分析]ボタンでAIを使った分析ができます。 また、[開始]ボタンよりAIと対局もできます。
  4. 保存された棋譜がある場合は読み込んで途中から対局を再開したり、AIに検討させることができます。
  5. プログラム設定は [設定] メニューより後からでも行えます。複数のAIを追加したり、 バージョンアップする時などにご利用ください。

クラウド上など別のマシンで稼働しているAIプログラムをローカルPCの藤碁盤から使用する方法を LeelaZero を例に示します。

  1. LeelaZero と Java(8以上) をサーバー上にインストールする。
    参考) Leela Zero を GCE で動かす 〜 その1 Google Compute Engine 設定編
  2. GtpServer.jarをLeelaZeroのフォルダに置く。
  3. ファイアウォールの設定でポート15864番を開ける。(ポート番号は変更可)
    GCP AWS
  4. LeelaZero を起動するコマンドの前に、
    java -jar GtpServer.jar json PORT KEY を追加して実行する。 (PORTはポート番号、KEYは認証キー(省略可)です。アクセスできるユーザーを制限するために認証キーを使用できます。) leelaz には --gtp オプションを追加してください。
    $ leelaz --gtp -w weights.txt
    でLeelaZeroを起動できている場合、ポート番号 = 15864、認証キー = secret とすると、
    $ java -jar GtpServer.jar json 15864 secret leelaz --gtp -w weights.txt
    となります。
  5. ローカルPCで藤碁盤を起動し、[AI碁盤] - [設定] - [プログラム] - [新規] でリモートサーバーの情報を設定する。

注) 認証キーはセキュリティレベルが低いため、重要なパスワードの使い回しはしないでください。

藤碁盤 for PC について

  • 藤碁盤 for PCは無料の棋譜入力・再生・編集ソフトです。
  • KataGo, LeelaZero 等の囲碁AIと対局することもできます。
  • スパイウェア、仮想通貨採掘プログラム等サードパーティの悪意あるプログラムは含まれていません。
  • 国際標準のSGF形式で読み書き可能。その他、主なネット対局場の棋譜ファイルの読み込みに対応。
  • 変化図を作ったり、盤上に文字やマークを入れたり、好手・悪手などの注釈をつけられるので、対局の検討や定石・詰碁の研究に向いています。
  • また、キャプチャ機能で盤面の画像を保存して、ブログの記事作成などに利用できます。

仕様

SGF(囲碁)棋譜の再生・保存
クリップボード経由の棋譜コピー・貼り付け
変化図
マーク(○△□×)
着手・ノード注釈
対局情報編集
数種類の座標軸
変化図の候補を盤上に表示
変化図の様式(兄弟/親子)を設定
地合計算
形勢判断 ×
碁盤回転 ×
自動再生
自動再生の速度設定
碁盤・背景色設定
棋譜印刷
画像出力
テキスト出力
棋譜URLを開く
文字コード設定
コンピュータ(AI)と対局 ○ *1
コンピュータ(AI)で検討・研究 ○ *1
ネット対局 ×
パンダネット 棋譜ファイル(ugi) △ *2
幽玄の間 棋譜ファイル(ngf) △ *2
東洋囲碁 棋譜ファイル(gib) △ *2

*1 別途 思考エンジンとなるプログラムのインストールが必要。
*2 読み取り専用。 変化図はサポート対象外。

注意事項

  • 藤碁盤および本サイトの使用によって生じた損害に対してはいかなる補償も致しません。
  • 本サイトのWebページへのリンクは自由に行っていただいて構いません。
  • 藤碁盤ソフトウェアの改造・再配布・リバースコンパイル等は禁止とさせていただきます。